九州紀行1

京都から帰って2週間後、今度、私用で九州へ。
大分中津、母の実家。ここを訪れるのは2年ぶり、記憶にある限りでは3回目ぐらいだろうか。
関東からだとなかなか来れる場所じゃない。前回はほぼ日帰りに近い。

その目的の場所は旧城下の寺町にある。近くには福沢諭吉の生家の記念館がある。
用事が済んだらよってみよう。たぶん、ここを訪れるのは最後かも知れない。

悲しいかな、そこには住人が誰も居なくなってしまった。

そう考えると、(訪れる)理由を探したくなる。

次回があるのならば、中津は耶馬溪という観光地で知られているらしいのでそれを目的とするか。

ちなみに、駅の反対側のBホテルに泊まる。
駅の挟んで向こう側とこっちではこんなにも風景が違うのか驚いてしまう。

最後の?会が終わって挨拶をし、早々に出る。

ホテルに戻って着替え、散策に。その辺を記録しておこうと思う。
ホテルでもらったコピーの観光案内図を頼りに、また、旧城下を目指す。
観光に力を入れている風ではあるが鼻につかないのに好感がもてる。

昭和40年代(30年代かもしれない)の風情を残したままの城下町。
壁代わりかトタンで覆っているのが目に付く。
雪があまり降らないせいなのか、と思ってしまうのはその地方で育ったからか。
いずれにしても古い家が多い。風情は感じるがこのままでいいのか疑問がわく。
京都のような古い町を歩くのは楽しい。しかし、古くなろうとする町を歩くのは寂しい。

その先は海、というあたりに中津城がある。登って見る。受付で何処から来たのか聞かれた。・・・入場料はいります。
城内案内を受け取る。大名行列の絵の上に「江戸まで268里(1000km)」のコピーが面白い。
城の歴史の展示をたどりながら最上階へ、そこからは360度が外にでて一望、見渡せる。
怖々出て、手すりに捕まり一周してみた。怖いが大変眺めがいい。
山側は遠く、阿蘇に続く(たぶん)山々が連なり、河口から注ぐ海も見える。
ここはいい。

さて、福沢宅を見に行くとするか。
江戸後期の下級武士の家っといっていいのだろう。けして、恵まれた環境ではないのがわかる。
ここから、ひとかどの人物になる成功物語を忘れてはならないということだろう。
この間の京都から明治維新付いてる。こういうものの隣には必ずと言っていいほど記念館がある。
記念館については特にコメントはない。こういうものですとしか。

ずっと歩きどうしだったので中庭のベンチで一休みし、福沢宅を後にする。