時間を止めた
思い出の中の風景に出会った。
それは、ずっと昔に忘れてたはずで、、、いた。
だけど、時々、モノクロームの写真のように
フラッシュバックしてた。
そんな、景色の中に君は変わらないまま佇んでいる。
進ました時計を戻そうとは思わない。
進ましたのは僕だから。
思い出の風景に出会った。
夏祭りの夜、急な雷雨に古びた図書館のアーチに雨宿り
濡れた浴衣の君
手に持ったアイスクリームが解けていた
その時から少年の時計は止まってる。
季節が幾十も過ぎて、古びたそれはもっと古くなって。
でも、ニューシネマパラダイスの映画のようにはいかない。
思い出の風景に出会った。
生まれた町は木材工場がいっぱいあった。
工場の木を切る音、切った木の匂い
わりとリアルな現実と変わらないことへの尊敬
想い出と逃避に来たわけじゃない
ここでは僕は時間を止めない。