初伊勢参り〜内宮編〜その1

月夜見宮から外宮前のバス停戻る道すがら、民家の様子を見る。
一昨年、訪れた大分の中津の町並みに似ている。
いわゆる寂れた地方の町並みである。
(個人的意見だがと注釈を入れておく。)

伊勢神宮は観光地でもあるのだが一歩足を踏み入れるとそこは
懐かしいというより取り残させれた感の町並みを目にする。
僅か四、五十年のことなのに戦後の復興、高度成長、
関係ないところは置いてきぼりってことか。
それを風情というのはちょっと寂しい。
そんなこと考えていたら中学生の時に付き合った彼女を
思い出した。


彼女とは卒業してから大学の4年生になるまで会ったことがなかった。
ふと、感傷からか会いたくなって当時めったに帰らない実家に帰った。
彼女と仲のいい同級生にセッティングしてもらってランチをした。

彼女は短大を卒業してすでに実家に戻っていた。
もう、大分前のことなので薄々の記憶だけど二つは覚えている。
一つは車の運転が乱暴で怒られてこと。
大切だって思う人を横に乗せてそんな運転でいいのって酷く怒られた、
、、、確かに。
もう一つは好きな人がいてその家族のこと。
その家族は戦後日本に戻ることに大分遅くなってしまったらしい。
その家族は復興や成長に乗り遅れたと思っているらしい。
まだ、家の中では戦後がそのまま続いていると彼が思っていると
彼女は言った。戦争さえ終わっていないとも言ったという。
私はその手助けをしたいと彼女は言った。



もう僕(あえて)の中で風化してしまったが、
当時の僕(私)がどんな顔でそれを聞いていたのか見たいものだ。
仲介者にその話をすると、もう会うの止めるように私に言った。
私はそれにしたがった。その後のことは今も知らない。


そんな話を置いてきぼりされたように私的に感じた町並みを見て思った。


バス亭に向かうと先客がいた。外宮編では登場させなかったのだが、
少年の感傷的なことを書いてしまったので登場させた。
先客は昨日の仕事が一緒の人で神社などパワースポット大好きなのだそうだ。
外宮の中でお会いしたがお互い大人(笑)なので連れ立って参拝ってことも
なく別れた。バスの中で御朱印帳なるものを見せてもらった。
いろんな御朱印で一杯だった。


伊勢参り〜内宮編〜その2に続く