初伊勢参り〜内宮編〜その2

下宮の前にあるバス停で再び彼女を見た。
彼女は座っていた。年齢は別にして渋い趣味と思うのは私はだけか。
やはりスピリチュアルブームなのか。
そういえば、昨年、行った京都の清明神社も大勢の人で溢れていたの思い出した。
こうも、景気の落札がある世の中になると最後は神頼みになる。
そう、私もここに来た原動力はそこがすべてなのかもしれない。


バスは、平日の道を静かに進んで行く。
前後に並んだシートで朱印帳を見せられる。
見事に一杯押してある。きっとこれからもご利益があるに違いない。
そんな途切れがちの会話をしていると、バスは内宮に着いた。


橋を渡る前に「それじゃあ」と別れた。
何時も一人で行動しているので、二人だと慣れないし、恥ずかしい、けど、
残念な気持ちもあるが、先方はそんな思いもないらしい。
スピリチュアルを求めている人には、私は邪魔者でしかない。(笑)

橋を渡る側から、手を洗う場所など、お参りするしきたりと言うか
規則がある。ガイドブックにも書いてあるし、詳しいも友人も言ってた。
平日なのに人が多い。内宮は一大観光地の様相。
ガイドさんの旗に従って歩く、団体の多いこと。
彼らは単なる観光として伊勢参りに来ているのだろう。
なぜって、自分の願いを伝える大切な神にはお参りしないで、
帰ってしまう。ガイドさんも分かっていて通りすぎる。
なぜ?と思ってしまうのだが、きっと理由があるのだろう。


ここ内宮は格式はもとより、大きさ、パワー、etc、他の神社の
何処よりも凄いと感じてしまう。
わたしは帰ってから数日脱力感でなにもする気になれなかった。
それは、最終公演でほっとしたと言うこともあるけれど、
あまりのパワーの凄さに吸い取られた感は否めない。
まあ、最終的にパワーをいただけるのだけどね。
だからこうして、今、大切なお仕事をいただけている事実がある。

僅かな滞在時間でもっとゆっくりと思うこともあるが、
伊勢参り初体験の私としては十分。
今年は遷宮の年是非再訪したい。